伊豆大島でみられるサクラ、オオシマザクラ。 春、島はサクラで包まれます。
オオシマザクラ(別名:タキザクラ)は関東以南の島嶼の海岸沿いから山地にかけて多く生育するサクラの野生種です。伊豆諸島原産で関東南部の海岸に近いところでよく見られますが、多摩丘陵では、里山の林縁などに、しばしば植栽されています。 実は、このオオシマザクラは、私たちに身近なサクラの一つであるソメイヨシノなどの多くの栽培品種を生み出したサクラなのです。
日本には約10種の野生のサクラが自生しています。これらのサクラをもとにして、花を鑑賞するための品種改良が古い時代より行われ、数百種類も品種が生み出されました。品種の育成が盛んになったのは江戸時代以降で、生み出された品種は接ぎ木などのクローン増殖により代々保存されてきました。
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